レッドソックスを世界一に導く監督と選手

草原

1901年に誕生した伝統あるレッドソックス。上原浩治選手や田沢純一選手を擁し、2013年にワールドシリーズを制覇したのは記憶に新しいところです。2017年はレギュラーシーズンでアメリカン・リーグ東地区1位になったものの、ディビジョンシリーズで敗れ、世界一にあと一歩手が届きませんでした。

その雪辱を期す2018年。ジョン・ファレル監督からバトンを受け、チームを新たに率いるのは、プエルトリコ出身のアレックス・コーラ監督です。昨年までアストロズのベンチコーチを務めていた元大リーガーの42歳。

2007年にレッドソックスがワールドシリーズ優勝を果たした際のメンバーで、当時は控えの内野手ながら堅実な守備に定評がありました。一方、選手に関して、まず投手では、共に昨年17勝を挙げたドルー・ポメランツ選手とクリス・セール選手が先発、35セーブのクレイグ・キンブレル選手が抑えの柱でしょう。

昨年は低迷しましたが、デービッド・プライス選手もメジャー通算100勝以上しているだけに、復活すれば大きな戦力となります。また、打者は昨年打率.313・24盗塁のエデュアルド・ヌネス選手、20本塁打&20盗塁以上を記録したムーキー・ベッツ選手、アンドルー・ベニンテンディ選手ら、破壊力も走力も十分。そしてここに、J.D.マルティネス選手がFAで仲間入り。デトロイト・タイガースの主軸として活躍した右の強打者が加わったことで、一層攻撃に厚みが増しました。

新監督の下、きっと全米一熱狂的と言われるファンを満足させる戦いを魅せてくれることでしょう。